1.  2.  3.  4.


8.フェティシズムは治らない

さて、色々と解説してきましたが、脳への刷り込みによって積み重ねられた快感の記憶は、おいそれと消えるものではありません。年齢を重ねるにつれ、不用意な勃起や射精はなくなっても、きれいなパンティストッキングやタイツを履いた女性の脚を見ると、パンストフェチの男性なら心が動かされてしまいます。フェティシズムとは、唯物論的なものであり、決して唯心論的なものではありません。そのため、結婚していても、パートナー以外のパンティストッキングやタイツを履いた女性の脚に惹かれてしまいます。
また、パンストフェチの男性は、マニアックな探求心が旺盛です。パンティストッキングやタイツの色、デニール数、光沢具合、切り替え部分、果てはSCY、DCYといった繊維の編み方まで拘ります。もちろん、ベースとなる女性の脚の形も重要で、脚の中でも、脹脛(ふくらはぎ)やつま先など好みの部分が別れます。この拘りは至福のものであり、もはやフェティシズムは治りません。
そのため、女性とのセックスにおいても、何らかの形でパンティストッキングやタイツを介在させます。挿入前の前戯では、パートナーにパンティストッキングを履いて貰ったまま、その下半身を弄り、嘗めたり甘噛みしたりと徹底的に愛撫します。反対に、自分もパンティストッキングを履き男性器を愛撫して貰ったり、キスをしながらお互いの脚を絡めるなど様々です。また、挿入時もパンティストッキングを全部脱がさず、性器だけ露出させるか片足だけ脱がすなどして性交をします。
もし、セックスにおいてパートナーがフェティッシュ的要素を拒んだら、パンストフェチな男性は性的対象を失います。そして、いくら仲が良かったとしてもセックスレスになり、最悪の場合、破局となることだってあり得ます。そんな時のために、バイアグラなどの勃起薬があるじゃないかといった反対意見もあろうかと思いますが、勃起薬は男性が性的に興奮した際に効果を発揮するものです。強制的に勃起させる薬ではなく、性的興奮がないと役に立ちません。なお、このような性嗜好は生涯に渡って続きますので、最終的に女性側が受け入れられるか否かが鍵となります。



9.パンスト男子・タイツ男子概要

パンストフェチが昂ずると、中には自らパンティストッキングやタイツを履く人も現れます。さらに、ショートパンツにパンティストッキングやタイツを履くパンスト男子・タイツ男子については、普通のパンストフェチと比べ性欲が強いです。パンティストッキングやタイツを履いた脚を他人に見られても構わない。つまり性癖を曝け出しても履きたいというのは、強い意思がなければできません。
ただ、露出症と異なり、見られることによって性的興奮を得るというのは少数派です。パンスト男子・タイツ男子が露出で捕まったという事例は、ほとんど聞いたことがありません。仮に見られることによって性的興奮を得るというのであれば、羞恥心をくすぐられるといったマゾヒズム的傾向が大半です。この場合、マゾですから相手から求められなければ、自発的に性行為を行うことはありません。しかし、逆に言うと命じられれば、人前でも自慰を含め性行為をしてしまいます。なお、パンスト男子・タイツ男子も、オーソドックスなパンストフェチ同様、パンティストッキングやタイツを履いた女性の脚も性的対象となります。蛇足ながら、性的欲望がなくパンティトッキングやタイツを履くのが好きだというのは、一定数は存在すると推定されますが、非フェティシズムであり当サイトでは扱いません。



10.パンスト男子・タイツ男子事例

パンスト男子で、毎日パンティストッキングを履き、夏はショートパンツ、冬はアンクル丈パンツで生活している20代学生C氏にヒアリングしました。彼は朝勃ちも覚めやらぬ中、朝一番にすることは用を足し、パンティストッキングを履くことだそうです。そして、履き出すと同時に勃起が始まり、陰茎を扱いて射精しなければ外出もできないと言います。それでも彼は、朝電車やバスを待っている最中、パンティストッキングやタイツを履いた女性の脚を見掛けたら、勃起しないまでも陰茎が疼き、その性欲に大変な苦労をされています。
彼曰く、自らパンティストッキングを履く行為は、性的対象である女性のパンスト脚と同化し所有する(男性としての征服欲を満たす)行為であり、女性のパンスト脚そのものを見ると、その想いが更に強まり我慢できない時はトイレへ駆け込み自慰をしてしまうとのことです。それなら、パンティストッキングを履かなければ解決するのではないかと一般の人は考えますが、パンティストッキングを履かないとすべての気力が出ず、勉強もアルバイトも外にすら行く気にもならないと言います。すべてのパンスト男子・タイツ男子が彼みたいではありませんが、女性用の衣類を身に纏い性的興奮を得るフェティシズムは、いつの間にか生活に深く浸透し、生活そのものになってしまいます。




以上、パンストフェチな男性の性嗜好について解説しました。
次ページは、いよいよラストです。

コンテンツ

1.概要・原因  2.性行動  3.性指向  4.性成長